奈良のいけばな教室レポートと3分で学ぶ花 【奈良 第9回いけばなを楽しむ会 奈良女子大学 梅】
6月3週目の備忘録の続きです。
【いけばなレッスンレポート】
14日は奈良女子大学の国際交流センターからの依頼で、留学生向けのいけばな体験を行わせていただきました。
皆さんいけばなは初めてということもあって、いけばなが与える効果という所に焦点をあてて、体験をして頂きました。
他のことを忘れて集中し、その瞬間を感じるということを体験していただきたくて、2種類の体験をして頂きました。
終了後、様々なご意見・感想を賜りました。
動画でまとめていますので、そちらをご覧下さい。
総じて好評だったそうで、大変うれしく思っています。
10月には奈良の文化施設を舞台に、女子大生と留学生、当教室の習い始めたての方を中心とした花展を行いたいと思っていて、現在調整で動いています。
17日は9回目のいけばなを楽しむ会を行いました。
先週同様引き続き、男性2名と、女性2名の方にお越しいただきました。
今回は、1名の方はご自宅からお持ちいただいた花材を中心にいけていただきました。
ドクダミや、ハーブの花や葉が特徴的でした。
他の3名は花屋さんからお花を調達しました。
早咲きのリンドウが特徴的でした。
紫陽花が水盤によくあっています。
皆さん様々な作品をいけられました。
とにかくお花に触れていただく機会をふやしていただきたいという目的でやっていますので、何度でも生けなおして頂いて大丈夫なようになっています。
動画はこちらです。
毎週金曜日の20時~22時にやっています。
【今週の花 梅】
日本の暦の72候において、現在は27候にあたります。
27候は『うめのみきばむ』です。
梅雨入りと同時期に、梅の実がうっすらと黄色がかってきます。
梅雨とは、梅の実が熟す頃の雨という意味で、梅雨とよばれるそうです。
梅は、観賞用の花梅と、食用の実梅の2種類にわけられます。
豊後や和歌山などの産地や品種が有名です。
夏ばてや疲労回復に効くクエン酸を多く含むため、これからの時期に多く食べられます。
夏には梅ジュースも飲まれるようになります。
梅雨といえば紫陽花、紫陽花といえば、カタツムリが連想されます。
今の季節の季語はカタツムリ(蝸牛)です。
江戸時代に東の松尾芭蕉としのぎを削ったといわれる、大坂俳壇の重鎮で奈良県の宇陀出身の椎本才麿(しいのもとさいまろ)という人がいます。
本名は谷八郎右衛門といいます。
井原西鶴に弟子入りし、後に大坂の天満に移り、俳壇の重鎮となりました。
彼の俳句、『猫の子に 嗅がれているや 蝸牛』にも季語として使われています。
本日もありがとうございました。
引き続きよろしくお願いします。
田中 拝