

奈良の生け花教室 日本文化を語る上で5分間でしっておくべきこと ~端午の節句~
街ではいちょうの葉の新芽が出てきています。 黄色葉が秋をイメージさせますが、 この時期の緑の葉も新緑のイメージを連想させ、大変綺麗です。 今日は、五節句の内の、端午の節句についてです。 端午とは月の初めの午の日で、五月五日の”五”と読みが 同じだったため、端午になったとされています。 陰陽の考えでは、陽数とされる奇数が二つ並び、 縁起が良い事もあって節句としたと言われています。 節句は、農業の主要な働き手であった女性が、神様を迎える準備という名目で、仕事を休める女性の休養日でした。 旧暦5月5日は、梅雨の季節で陰のイメージがありました。 元々、中国では邪気を払う風習があり、 菖蒲の葉の強い香りと、葉の剣の様な鋭い形が 邪気払いになると信じられていました。 その二つの考えが合わさり、 現在の端午の節句の原型が生まれました。 鎌倉時代以降、武家文化が 隆盛を極めるにつれて、 中国古来のしきたりを用い、 徐々に男子の行事に変わっていきました。 節句で元々、使用していた菖蒲が 武道を重んじる意味の尚武に通じる ということからその後、 室町時代に兜人形が登


奈良のいけばな教室 もしあなたがGW前半に奈良に来るなら知っておきたい-見頃の奈良の風景-
奈良では、春日大社や興福寺で藤が咲く季節になってまいりました。 三条通の猿沢池近辺では、ハナミズキも花が咲いていました。 先週末は、無料拝観チケットを頂いたこともあり、 興福寺の中金堂の建設現場の見学に行ってきました。 なかなか建設中のお寺を見る機会もなかったので、良かったです。 全体的に足場が組んであったため、 中金堂の屋根の高さ、すなわち 五重塔と同じ高さまで昇れました。 おそらく、この高さからはこの先、 二度と見れないと思います。 昔は、100円で五重塔の屋根まで 昇らせてくれたみたいです。。。 今はこんなサービスはやってませんね。 将来的に興福寺は東大寺大仏殿の様に門で周りを囲むとの事で、 入館料が必要になるかもしれないと聞きました。 興福寺は近年はお金がいらない気軽に散歩で行ける名所で、 地元の方も度々行かれますが、観光という物が意識されるにつれ、 考え方も変わっていくものなんだなと感じました。 その興福寺には藤棚があるのですが、4月の中頃から5月中頃まで、 奈良では冒頭にあります通り、藤の花が咲きます。 特に春日大社境内の藤や、萬葉植


奈良のいけばな教室 奈良県政と伝統文化において知っておいていただきたいこと
桜の季節も終わり、新緑の頃へと移り変わってきました。 高速道路を車で走ると、黄色の山吹の花や 紫色のミツバツツジが美しく咲いています。 町の生垣や街路樹では大紫ツツジが花をちらほら咲かせています。 奈良市近隣の京都府の井手町では山吹が町の花となっています。 山吹のいわれとしては、井手町の玉川堤に 聖武天皇時代の左大臣橘諸兄が山吹を植えたのが 始まりとされています。 奈良時代から、和歌にも井手町の事は良く登場します。 紫式部や小野小町、藤原定家などの有名な歌人が 井手と山吹の和歌を多く残しています。 さて、先日、奈良の県知事・県議会選挙が行われました。 今日は、伝統文化と政治について、 簡単に個人的に思う事を書いてみたいと思います。 朝日新聞さんから、先日、統一地方選に絡んだ取材を受けました。 奈良の県政に対して期待する事は何かという話で、 女性の社会進出と、伝統文化・芸能の振興について コメントさせて頂きました。 ここでは、女性の社会進出に関しての事を掲載頂きました。 現在のいわゆる道の付く名前の伝統文化は、 最近、クールジャパンやオリンピックに