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奈良の生け花教室レポートと3分でわかる花 【奈良 西大寺 日本料理おばな 花菖蒲】

5月1週目の備忘録です。

その週に行ったお稽古内容と、花の取り合わせ、植物のちょっとした豆知識を掲載しています。

花の取り合わせや豆知識は普段のお花選びの参考にしていただけます。

【お稽古報告】

今週は奈良教室と、日本料理おばなさん、大和西大寺の奈良ウェルネス倶楽部さんでお稽古をしました。

5/5午後、5/6夜、5/7夕方は奈良教室でお稽古でした。

生花は新風体と、正風体をしました。

新風体は、梅花空木、姫がま、アルストロメリア、ブルーレースフラワー、カラテア、ブプレリウムでしました。

正風体は、花菖蒲の1種生をしました。

自由花はブプレリウム、なでしこ、梅花空木、鳴子ゆり、丹頂リーキでしました。

残りの作品に関しては、

WEBページのギャラリーに載っています。

5/6午後は日本料理おばな様でお稽古でした。

生花は花菖蒲をしました。

自由花はブプレリウム、蝦夷菊、梅花空木、鳴子ゆり、丹頂リーキでしました。

綺麗に仕上がりました。

5/7昼は大和西大寺の奈良ウェルネス倶楽部さんでお稽古でした。

この日が初回の開催でした。

今回は“植物の見方”と“調和”という所に焦点をあてて、

講義をすすめさせていただきました。

“植物の見方”では、植物の種類を4種類に分け、

それらをどのように選べば良いのかについて話をしました。

その上で、いけばなとして新しい秩序を生み出してあげるために

“調和”が必要になりますので、具体例をあげてその話も

触れました。

講義後は実技をし、手直しを経て、写真撮影をして終わりました。

実技は自由花で、

ブプレリウム、梅花空木、アンスリウム、鳴子ゆり、手鞠草でした。

楽しくお稽古させていただきました。

動画も作成しているので、よければそちらもご覧下さい。

【本日の花材】

続いて、本日の花材は花菖蒲についてです。

5/5の節句を過ぎますと、花菖蒲の葉の市場価格がグッと下がることもあり、

お稽古で使用しやすくなります。

元々は、花菖蒲はノハナショウブという種類が原種です。

菖蒲よりは背丈が低く、万葉集にもその名前がでてきますので、

万葉植物として考えられています。

江戸時代に花の美しさから大名屋敷に植えられるため、

盛んに園芸技術を競い、今のような花菖蒲の形になったといわれています。

節句も、江戸時代の安定した世の中になってから、

できたといわれています。

江戸の世は、争いごとのない時代で、

天下泰平が続いた時代でした。

そのような中で、現在の終身雇用制度の基礎のようなものができたのも

この時代でした。

武家出身の子は、徳川家に仕え、その中でどのように出世していくか、

それが家の繁栄を意味していました。

子の成長を願い、子が親を超えるそんな期待と

花菖蒲の葉の特徴を重ね、花菖蒲にその想いを託したといわれています。

葉の形が刀に似ているとも言われ、魔よけの意味も重ねてあったと

言われています。

来週以降も時期なので、花菖蒲を中心にお稽古していきたいと

思います。

お付き合いいただきまして、ありがとうございました。

引き続き当教室をよろしくお願いします。

田中 拝

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