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奈良のいけばな教室日記と3分でわかる花を上手にいけるコツ 【奈良 瑞浪 調和 チームビルディング】

3月2週目の備忘録です。

その週に行ったお稽古内容と、花の取り合わせ、植物のちょっとした豆知識を掲載しています。

花の取り合わせや豆知識は普段のお花選びの参考にしていただけます。

今週は奈良教室でのお稽古が中心で、11日の金曜日に岐阜県瑞浪市に行き、瑞浪教室の生徒さんの支部展出瓶の指導を行いました。

8日火曜日は、夕方と夜に奈良教室でお稽古を行いました。

夕方は自由花を、桃、菜の花、スイートピー、スチールグラスを使って行いました。

桃の華やかさをスイートピーの桃色と白色で補い、菜の花で締めるという形で行いました。

夕方は、彼岸桜の1種生を行いました。

小枝が多く、慣れた方でもなかなか難しいのですが、がんばっていけてくださいました。

手直し前です。

手直し後はこんな感じになりました。

10日木曜日と12日土曜日も、夕方に奈良教室でお稽古を行いました。

この日も自由花で、桃、菜の花、スイートピー、スチールグラスを使いました。

8日もそうだったのですが、皆さん基本的な形は上手くいけてくださります。

縦や横、斜め、放射などの構成を決めてから皆さんいけ始められるので、仕上がるものは同じ花材を使用しても、違うものが出来上がります。

11日の金曜日は岐阜県の東部地区で行われる花展に生徒さんが作品を出すため、その指導に行ってきました。

10時から始めて、1時間の休憩を挟んで、17時までやっていました。

頑張って生けられました。

祖父の代から、父、母と受け継いで1月から私が指導に当たらせて頂いていますが、生徒さんも祖父から教わっていたこともあり、孫の私から指導を受けるのは感慨深いみたいです。

1年のお稽古の成果を花展のような形で公表できれば、お稽古の目標も決まってくると思いますので、これからも目標を持って続けていただきたいと思っています。

ここから取り合わせに関してです。

さて、この時期はどのような取り合わせが良いのでしょうか。

先週に引き続き、桃と菜の花を使用しました。

ただ、今週は桃の花の色はピンクではありますが、どちらかというと艶感のないピンク色です。

ここからが今週のポイントです。

作品に明るさを出そうと思ったら、艶感のある花を使用してあげればいいと思います。

そこで、桃色と白色のスイートピーを使い、明るさを出しました。

桃の色は鮮やかなのですが、どうしても艶感のあるガラスや、陶器の器にはそれ自体だけでは調和しにくくなっています。

その間を取り持ってくれるのが、スイートピーというわけなのです。

クラスに一人はいた、女子と男子の間を取り持つ女の子のような役割ですね。

チームビルディングにおいても、非常に重要な役割ですね。

たとえば、市場のニーズを拾い、製品化を図るようなマーケティングを行っている食品・飲料会社では、製品開発と営業の意思疎通が取れないと、良い製品は作れませんし、またその間にコミュニケーションがないと、売れないものがずっと出来上がっていってしまうという図式になります。

この辺を解決していくには、会社にもスイートピーのような間に入って、調和をとる役割が必要になりますね。

通常、組織の中でも、部がかわるだけで文化が違いますし、最近は入社時に専門職採用を行ったり、適正試験を行って振り分ける会社も増えて業務の専門化が進んでいますので、なかなかお互いの部の事情などをわかった上で行動できる人が少ないと思います。

その間に入って、調整できる人が必ず組織を潤滑に回していくには必要になるということですね。

人間の世界でも花の作品の世界でも同じで、生まれも育ちも違う、異種の物や人の調和を図る、これが大事だということですね。

という意味では、これからの国際化の中においては、いけばなを学ぶことで調和のはかり方というものを学べるのかもしれません。

この辺の部分は、私自身ただいま研究中でして、先々、コンテンツ化していきたいと思っています。

長い文章にお付き合いいただき、ありがとうございました。

引き続き当教室をよろしくお願いします。

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