奈良のいけばな教室 奈良県政と伝統文化において知っておいていただきたいこと

桜の季節も終わり、新緑の頃へと移り変わってきました。

高速道路を車で走ると、黄色の山吹の花や

紫色のミツバツツジが美しく咲いています。

町の生垣や街路樹では大紫ツツジが花をちらほら咲かせています。

奈良市近隣の京都府の井手町では山吹が町の花となっています。

山吹のいわれとしては、井手町の玉川堤に

聖武天皇時代の左大臣橘諸兄が山吹を植えたのが

始まりとされています。

奈良時代から、和歌にも井手町の事は良く登場します。

紫式部や小野小町、藤原定家などの有名な歌人が

井手と山吹の和歌を多く残しています。

さて、先日、奈良の県知事・県議会選挙が行われました。

今日は、伝統文化と政治について、

簡単に個人的に思う事を書いてみたいと思います。

朝日新聞さんから、先日、統一地方選に絡んだ取材を受けました。

奈良の県政に対して期待する事は何かという話で、

女性の社会進出と、伝統文化・芸能の振興について

コメントさせて頂きました。

ここでは、女性の社会進出に関しての事を掲載頂きました。

現在のいわゆる道の付く名前の伝統文化は、

最近、クールジャパンやオリンピックに向けての国の取り組みで、

少し世間的には見直されてきていると感じます。

しかし、国内でより浸透するには、

華道や茶道が元々は生活文化として残ってきたという

その性格を再び取り戻す必要があるのではと

私個人は強く思っています。

すなわち、人々の生活の中に取り込まれなければ、

本当の意味での伝統文化の回帰である

日本版ルネッサンスは達成されないのではと感じています。

例えば、伝統文化を活用した形での街づくりは

街の景観を整えるのみだけでなく、

街自体の雰囲気も価値の高い物に変える力を持っていると思います。

奈良は茶道発祥の地であることもあり、

県民の文化度が高い地域であると感じます。

文化度が高いと学問レベルも高く、その事実として、

2011年~2015年の都道府県別東大合格者数

(1000人あたりに補正)では、5.4508人となり、

東京都に次ぐ第二位になっています。

出典:都道府県別統計とランキングで見る県民性 

http://todo-ran.com/t/kiji/12088

このような状況の中、

県が推し進めているプロジェクトには

いささか疑問を感じるところがあります。

決して取組みや考え方が悪いというわけではないですが、

西洋音楽の祭典や、異種混合の芸術祭など、

何が狙いか全く伝わってこない中で、

文化と芸術を一括りにし、

大量の予算を投入している点には、

もう少しなんとかならないものかと感じます。

また、更に芸術村なる箱物を作ろうとしている計画もあります。

これだと、無駄に予算を使うのなら、

その分お金で返してもらった方がいいと思ってしまいます。

伝統文化と芸術は、意味合いとして混同されがちですが、

実際は違うと私は思っています。

芸術は作品として残る物が芸術であり、

伝統文化は心や精神性の世界なんだと思います。

いけばなの作品は芸術作品であると思いますが、

いけばなは作品がすべてではなく、

それを作る過程での動きや

呼吸、心の持ちようなどがより大事です。

花の日々の変化や蕾から得られる将来花が咲いている情景を

思い浮かべることなど生活の中での変化に対する

気づきを増やしていくことで、

日々、風流ある豊かな心を培っていこうとするものです。

それは、少し早起きをし、コーヒーを飲んで

朝の時間をおくる様なある種の優雅なひと時を

送っている時の心の持ちように近い物があると思います。

脱線しましたが、ここから4年間、

県には良く奈良の土地の事を勉強して頂き、

他所の物真似ではなく、しっかりとした

文化・芸術に対する施策を行ってほしいと思います。

県議会には、しっかりと県知事・職員のモニタリングとしての機能を

果たしてもらうように期待します。

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