奈良の生け花教室 雨水 東大寺といけばな
- 田中トシユキ
- 2015年2月23日
- 読了時間: 1分
こんにちわ。
この過ぎた週末は暖かく、寒さが和らぎ過ごし易くなってきました。
通常は2月20日過ぎ、今年は2月19日と言われていましたが、
過ぎた土日は24節季の暦でいわれる所の
「雨水」だったのではと思います。
雨水とは少し暖かくなり、それまで雪が降っていた地域において、
雪が雨に変わり、積もっていた雪が溶け出して
水に変わる情景を表現した言葉です。
まだまだ寒さが戻る可能性もあり、
春まではまだ半ばといったところです。
さて2月20日から東大寺のお水取りの時期が始まりました。
東大寺といけばなの関係について述べたいと思います。
元禄5年(1692年)東大寺の大仏殿の
大仏開眼供養の際に
藤掛似水と猪飼三枝の二人の花人が
巨大な立花をたてたと言われています。
これがその時の立花図です。

2つの花瓶には、「藤掛似水門葉」と書かれています。
作品を立てた藤掛似水が東大寺に施入した花瓶と言われています。
この図は、大仏開眼会の際の図です。
大仏様の目の前に左右対象に立花が飾られています。

また、この時に使われたと
言い伝えられている花瓶は、
今も大仏様の目の前に蓮の花とともに
飾られています。

東大寺は、大仏様と大仏様の鼻の孔が
有名ですが、
いけばなとの関係もあるお寺です。
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